無縁の慈悲

 戦後の日本国は食物がなくて腹が減り、飢えた胃の腑を満たしたく、物もなく欲求が満たされず、粗末な家で暑さ寒さをしのぎながら、一貫して日本国の経済と福祉が未来永劫に繁栄するために我武者羅に働き、今の日本は有福(裕福)になりましたが、目前に迫った超高齢化社会にて、2030年には3人に1人が65歳以上の高齢者になり、2045年までには日本の総人口が約1億642万人まで減ると統計的仮説されています。2019年10月時点の日本の総人口は約1億2614万人、僅僅24年で日本人の6人に1人が死んでいなくなることを、普段は縁遠く感じている死について考えた人もいるだろうと思うなか、増え続ける独居高齢者の「誰にも見守られずに人生を終える死」、本当に困っている人は、家もなく駅や段ボールで寝て餓死をするなどで大変なことになっております。「他法他施策」もありますが、国民最後の貧窮の砦である生活保護制度(生存権)におきましても過去最高を更新中で、超少子高齢化社会と生活保護受給世帯の増加により、無縁・遺体の引き取り拒否も際限なく増え続けております。

 「無縁」とは、住む居場所を拠り所とし、人と人との掛かり合いや、血筋を連鎖で結ばれる親族との関係が希薄になり、世の中の有り様、助け合い支え合う人間社会の関わり合いが切れ、無縁社会での縁のない、死者を弔う縁者の居ない事を言います。なんと人生の悲哀な言語による表現です。

 「無縁仏」とは、自分の故郷や生まれ故郷に親族や知人がおらず、葬儀に参列してくれる人がいないために、身寄りのないまま亡くなってしまった人のことを指します。そのため葬儀は行政や社会福祉法人などが執り行うことが多く、墓標も建てられずに無縁のままになることがあります。「無縁仏」には、具体的には次の5つの意味があります。

1.どこの誰か判らない死者 4.継家する人が居なくなった墓地や遺骨

近未来計画図

2.身元は確かでも身寄りがない死者 5.無縁仏が葬られている墓地
3.引取拒否された死者  

 無縁の死は年間15万人以上で、2022年度に死亡した156万8961人と過去最多を記録、2040年には年間死亡者は約167万人に達し、多死社会を前に首都圏(都市部)を中心とした火葬場不足が深刻化、火葬待ちの一週間程度は珍しくなく、遺体を腐敗や劣化の進行を棺のドライアイスでの二酸化炭素中毒で死亡事故もあり、より長期安置での遺体保存・保管設備構成支援、引き取り手のない無縁遺骨が増えており、永代経の構成支援を心算しております。
 また、後継者がいないなどの理由から放置され、所有者が不明瞭なお墓も増えており、供養する人がいない死者やお墓の供養も問題にも取り組んでおります。

 すべての国民がたとえ老いても、病んでも、障がいを持っても、死が間近に迫っても、自分らしく生きがいを持ち続け、幸せを実感できる国家でありたいです。
 全介共は、相手が誰彼なしに片寄りや差をつけて取り扱うことのない一様の等しい心で、人々に楽を与えたいという心(慈)、人々の苦を抜きたいと願う心(悲)の「慈悲」に力を添え、支援を心から進奉いたします。

 無縁の死は、年間15万人以上(日本国での年間死亡者数はおよそ140万人)にのぼり、豊かな日本の闇を感じずにおれません。また、後継者がいないなどの理由から放置され、所有者が不明瞭なお墓も増えており、供養する人がいない死者やお墓の供養も問題になっております。

 すべての国民がたとえ老いても、病んでも、障がいを持ってもを持っても、死が間近に迫っても、自分らしく生きがいを持ち続け、幸せを実感できる国家でありたいです。
 全介共は、相手が誰彼なしに片寄りや差をつけて取り扱うことのない一様の等しい心で、人々に楽を与えたいという心(慈)、人々の苦を抜きたいと願う心(悲)の「慈悲」に力を添え、支援を心から進奉いたします。